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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです

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OTS

オーバートレーニング症候群の解明と予防を

オーバートレーニング症候群(OTS)は,過重なトレーニング負荷によってパフォーマンスの低下を来し,さまざまな症状を伴う状態と言えるが,その定義,機序,診断などは確定しておらず,各専門分野の共同した研究が待たれている。大阪市で開かれた第15回日本臨床スポーツ医学会(会長=大阪市立大学大学院運動生体医学・藤本繁夫教授)のシンポジウム「オーバートレーニングの諸問題」(座長=駿河台日本大学病院整形外科・斉藤明義助教授,早稲田大学スポーツ科学部・坂本静男教授)では,OTSのさまざまな側面からのアプローチが発表,討論された。

「パフォーマンス低下が短期休養で回復しなくなった状態」
 東京医科大学衛生学公衆衛生学の小田切優子講師は,OTSとは「過重なトレーニング負荷によって過度の疲労状態となり,その結果パフォーマンスの低下を来し,短期間の休養によっても容易に回復しなくなった状態」と定義し,OTSの症状,発現機序,発症要因,予防法などについて概観した。
 競技能力の高い長距離ランナーの約65%は,競技生活中 1 回はOTSを経験しているとの報告がある。マヨルカユニバーシアード大会に参加した日本選手の検診では,コンディション不良が男女とも 3 分の 1 ほどにあり,OTSは男性2.7%,女性7.0%に認められたと報告されている。
 OTSはパフォーマンスの低下および疲労感を主症状とし,全身倦怠感,頭痛,胸痛,立ちくらみ,めまい,動悸,息切れ,手足の痺れ,発熱,食思不振,体重減少,睡眠障害,不安,抑うつ,落ち着きのなさ,易怒性,集中力欠如などさまざまな症状を伴う。
 OTSの発現には,視床下部‐脳下垂体系の異常,血中トリプトファン値の低下,血中グルタミン値の低下,筋内グリコーゲンの減少など生体内異常が関係している可能性がある。発症要因は,過重なトレーニング負荷,急激なトレーニング負荷の増大,不十分な休養を主とし,過密な試合,単調なトレーニング,栄養不足,環境不良,仕事・勉強・日常生活・人間関係などのストレスなどが関与していると考えられる。
 また,過重なトレーニングによりパフォーマンスが発揮できないが,短期間の休養でもとに戻るオーバーリーチング(overreaching),ディストレス(distress)と呼ばれる状態があり,OTSの前段階と考えられる。この段階で気分調査票(POMS)などを用いながら早期に発見し,対処することが重要である。
 同講師は「OTS予防のためには,栄養・水分の補給,睡眠と休息,精神面でのサポート,別な種類のスポーツなどを行うとよい。トレーニング量と照らし合わせて個人の回復過程を観察し,ストレス耐性を上げ,結果としてより頻度・強度の高いトレーニングを可能にしていく必要があると思われる」と述べた。(以下略)
Medical Tribune 2004年12月2日 (VOL.37 NO.49) p.18



睡眠、休息、メンタル・・・。これまで来院された高校生や一般の競技スポーツをされている方は、この要素が非常に苦手でしたね。
「練習を休むことが怖い」と言っていた女性選手もいました。
「休む」ということは「疲労を残さない、回復させる」ために重要な要素です。
「休むの怖いなー」という方こそ、上手に疲労回復させるすべを身につけるべきでしょうね。

また一般のスポーツをされていない方でも、慢性的な疲労でこれに近い状態になっていることが多々あります。

キーワードは、心身の芯からの解放、すなわち「骨休め」ということになりますか。