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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです

2006/01 |  12345678910111213141516171819202122232425262728 | 2006/03

注目記事より。

認知症?実は低血糖

高齢者の場合、高血圧ばかりでなく、糖尿病の治療も、若い人と同じように行うと問題が起きる場合が少なくない。

 糖尿病を患う東京都の男性(84)は、10年前から血糖値を下げるホルモン、インスリンの注射を毎日打っている。ところが、数年前から、口数が減って一日中ボーッとしている、家族と話したことを覚えていない、といった症状が現れた。好きだった碁も打たず、立って歩くことすら難しくなり、一昨年、東京都杉並区の浴風会病院を受診した。

 朝食後の血糖値は200と、糖尿病と診断される下限の数値で、比較的良い水準だった。だが、診察した板垣晃之さん(現在さいたま市の大宮共立病院副院長)は「インスリンの量が多く、血糖値が下がり過ぎている」と判断し、インスリンの量を減らした。

 男性の血糖値は以前より高くなったが、表情は明るくなって会話がスムーズになり、散歩も楽しめるようになった。家族も「話しかけても答えなかったが、今はとても活発に話すようになった」と喜ぶ。

 血糖値の高い状態が続いて糖尿病が進行すると、失明に至る網膜症や、腎機能障害などの合併症につながり、高齢者でも糖尿病の治療は必要だ。

 だが、高齢者は薬を分解する代謝機能が落ちていることなどから、薬の効果が強く出やすい。血糖値が下がりすぎ、低血糖症状が現れる恐れがある。

 板垣さんは「脳の細胞はブドウ糖を栄養源としているので、低血糖でブドウ糖が足りない状態が続くと、考える力が落ち、認知症のような症状が出る場合もある。運動能力にも影響が出て、ふらついて転びやすくなる」と説明する。

 そして「転倒し、骨折して寝たきりになったり、頭を強打したりする恐れもある。高齢者の低血糖は命にかかわる」と警告する。

 ところが、ふらつく、思考力が落ちる、といった症状は「年のせい」「認知症」と、見過ごされることが少なくない。糖尿病の診断基準は、若い人も高齢者も同じであることから、画一的な治療が行われがちなことが背景にある。

 東京都済生会渋谷診療所長の松岡健平さんも「糖尿病は心筋梗塞(こうそく)を引き起こす危険因子とされるが、高齢者の場合、血圧やコレステロールなどに比べると重要な因子とは言えない。血糖値を厳格に下げようとするあまり、低血糖で転倒事故などが起きては元も子もない」と話す。

 高齢者の場合、数値だけにとらわれることなく、一人一人の体調に合わせた治療がとりわけ大切だ。(2006年1月14日 読売新聞)


数値のみにとらわれる危険性は、常に考慮しなくてはいけないなーと思っています。常々感じてきたことですが、画一的な治療からの脱却を図る必要がせまっているんですよ、やはり。