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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです

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本日の注目記事より。

定期的な運動で創傷治癒力向上
中高年でも週3回,3か月継続で25%改善
〔米オハイオ州コロンバス〕 たとえ小さな皮膚の傷であれ,治癒力は加齢とともに低下するが,オハイオ州立大学(OSU,コロンバス)心理学のCharles Emery教授らの新しい研究により,定期的な運動が中高年の創傷治癒力を25%改善することが示され,Journal of Gerontology Series A: Biological Sciences and Medical Sciences(2005: 60: 1432-1436)に発表された。
コルチゾルの調節を促進
 Emery教授らは「運動と治癒力向上の関連性を証明できたのは,今回の研究が初めてである。運動ストレスがコルチゾルの調節を促進するためと考えられる。コルチゾル値の増加は,運動が傷の治癒を早めるための生物学的な経路を示しているのではないだろうか」と述べている。傷が早く治癒すれば,感染リスクもそれだけ減ることになる。
 今回の研究対象は55~77歳(平均61歳)の健康な中高年者28例で,研究開始 6 か月前まで定期的な運動をしていなかった。13例が週 3 回の運動を 3 か月続け,残りの15例は対照群として研究期間中はふだん通りに生活した。全例の上腕裏側に小さな刺傷(幅,深さともに約 3mm)を付けた。
 運動群は,運動プログラムに身体を慣らすため,傷を付ける 1 か月前から運動を始めた。傷が完全に治癒するまで( 6 ~ 7 週間),週 3 回ずつ写真撮影をして評価を行った。
 運動群は,ウオームアップ用のフロア運動とストレッチを10分間,エアロバイクを30分間,トレッドミル上でのジョギングか早足ウオーキングを15分間,その後,筋力トレーニングを15分間行い,最後に 5 分間のクールダウン体操を行った。
 研究開始時と終了時に耐久力テストを行い,被験者のストレス度を評価した。トレッドミルを用いたテストでは,運動中の消費酸素量を計測して有酸素フィットネス・レベルを求めた。また,主要ストレスホルモンであるコルチゾル値を計測するため,唾液を採取した。同値が高ければ身体にストレスがかかっていることになるが,これまでの研究では運動により低下することが示されている。さらに,被験者が自身のストレスをどの程度と評価しているかを調べるために,「ストレス知覚尺度」の一連の質問に回答してもらった。

意外なコルチゾル急増
 研究終了後,創傷の治癒期間は運動群では29日と対照群の39日より10日早いことが判明した。耐久力は予想通り運動群で増加したが,対照群では変化が見られなかった。しかし,運動群のコルチゾル値の急増は少なからず研究者を驚かせた。なぜなら,コルチゾルはストレスにより増加する一方,運動により低下するとの結果が他の諸研究により示されていたからである。ストレスの自己評価においては,両群にほとんど差は見られなかった。しかし,もともと実験開始時から両群ともそれほどストレスを感じていなかった。
 今回の研究は,数年前に同大学で行われた創傷治癒に関する関連研究で得られた結果を裏づけるものとなった。その研究はアルツハイマー病を発症した親族を介護する高齢者と介護していない高齢者を比較したもので,非介護者では傷の治癒には約40日を要し,今回の研究における非運動群と同様だった。しかし,高齢の介護者の場合,治癒までの日数は20%( 8 日間)長かった。
 Emery教授は「今回の研究で得られた運動の有効性は,高齢者の創傷治癒率の向上により示されており,この 2 つの研究結果がそれを支持している。配偶者の死や金銭的トラブルを抱えて大きなストレスにさらされている高齢者の場合,運動により同じような効果が得られるかどうかが今後の研究課題である」と述べている。
Medical tribune [2006年3月16日 (VOL.39 NO.11) p.01]


大きな意味での回復力、自然治癒力の向上につながるということのようですね。
週3回、3ヶ月。
続けることは、大変なことですが、適切な運動は習慣にしたいものですね。