FC2ブログ
「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
本日の注目記事より。


両手の変形性関節症が加齢の加速と関連

〔ニューヨーク〕 聖トマス病院(ロンドン)双生児研究と疫学部門のGuangju Zhai博士らは「患者の高齢化の速度を知るには,両手の変形性関節症を検査するとよい。なぜなら,テロメアの短縮は加齢プロセスと関連しているため,そのような患者は白血球テロメアの長さ(LTL)の短縮が加速しているからである」とAnnals of the Rheumatic Diseases(2006; オンライン版)に発表した。

テロメア短縮加速の原因は不明
 今回の発表は,テロメアの長さと変形性関節症の関連を調べた最初と見られる臨床研究の結論で,この研究に参加したのは,聖トマス病院の英国成人双生児登録であるthe Twinsに登録されていた1,086例(31~79歳)で,おもに女性である。
 この研究で,Zhai博士らは変形性関節症の徴候を調べるため被験者の両手をX線で検査した。一晩絶食後に静脈血サンプルも採取し,末端制限断片(terminal restriction fragment)の平均を測定した。
 予想通り,平均LTLは加齢とともに減少したが,両手に変形性関節症のある160例を調べたところ,178の塩基対ではLTLの平均は,高齢,肥満,喫煙,性などの因子を考慮に入れても,変形性関節症がない場合に比べて有意に短かった。
 両手に変形性関節症がある者(全例が50歳以上)の場合,LTLの短縮量は両手の変形性関節症がない者の11年分に匹敵し,その短縮量は,より重度の関節炎患者で最大であった。
 しかし,両手に変形性関節症のある者でLTL短縮が加速した原因は明らかではない。
 同博士らは,加齢と両手の変形性関節症の両方の背後に共通する機序があると推測しているが,それはいずれの場合でも酸化ストレスと低レベルの慢性炎症に関連していると考えている。
Medical Tribune[2006年11月30日 (VOL.39 NO.48) p.07]



※ テロメア (Telomere) は真核生物の染色体の末端部にある構造。
染色体末端を保護する役目をもつ。テロメアは特徴的な繰り返し配列をもつDNAと、様々なタンパク質からなる構造である。真核生物の染色体は線状であるため末端が存在し、この部位はDNA分解酵素や不適切なDNA修復から保護される必要がある。テロメアはその特異な構造により、染色体の安定性を保つ働きをする。原核生物の染色体は環状で末端がないためテロメアも存在しない。また、テロメアは細胞分裂における染色体の正常な分配に必要とされる。

テロメアを欠いた染色体は不安定になり、分解や末端どうしの異常な融合がおこる。このような染色体の不安定化は発ガンの原因となる。テロメアの伸長はテロメラーゼと呼ばれる酵素によって行われる。この酵素はヒトの体細胞では発現していないか、弱い活性しかもたない。そのため、ヒトの体細胞を取り出して培養すると、細胞分裂のたびにテロメアが短くなる。テロメアが短くなると、細胞は増殖を止めた細胞老化と呼ばれる状態になる。細胞老化は細胞分裂を止めることで、テロメア欠失による染色体の不安定化を阻止し、発ガンなどから細胞を守る働きがあると考えられている。また老化した動物やクローン羊ドリーではテロメアが短かったことが報告されており、テロメア短縮による細胞の老化が、個体の老化の原因となることが示唆されているが、個体老化とテロメア短縮による細胞老化との関連性は明らかではない。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)



老化速度と両手の変形性関節症との関係ですか・・・
酸化ストレス、再注目の予感。