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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
最近では、粗食が健康にいいのでは?ということも言われたりもしていますが、カロリー制限と免疫系の老化という関わりも、明らかになってきたようです。


カロリー制限が免疫系の老化を遅延

T細胞の数と機能を長期に維持
〔米オレゴン州ポートランド〕 オレゴン保健科学大学(OHSU,ポートランド)分子微生物学・免疫学のJanko Nikolich-Zugich教授らは,カロリー制限食はアカゲザルの免疫系の老化を遅延させたとProceedings of the National Academy of Sciences, USA(PNAS,2006; 103: 19448-19453)に発表した。ヒト以外の霊長類でこのような関連性を実証した研究は初めてとされる。
T細胞は加齢に伴い減少
 今回の研究は42匹の成体アカゲザルを対象とした。一部のサルには健康維持には十分であるがカロリーを制限した食餌を与え,残りのサルには通常食を与えて免疫系を42か月間にわたり観察した。
 この期間中にナイーブ(未感作)細胞とメモリー(記憶)細胞と呼ばれる 2 種類のT細胞を追跡した。T細胞は疾患を感知して攻撃する白血球であり,ナイーブT細胞は身体がこれまでに遭遇したことがない疾患を認識し,攻撃する。
 ナイーブT細胞とは異なり,メモリーT細胞は過去に疾患を引き起こす微生物に曝露したことがあり,同じ微生物が侵入してきた場合に撃退する。両T細胞ともに重要であるが,ナイーブT細胞数は加齢とともに自然に減少し,免疫系の機能は低下する。
 分析結果から,カロリー制限食を与えられたサルは,通常食を与えられたサルと比べて,ナイーブT細胞数が長期間にわたり高く保たれることが明らかになった。さらに,カロリー制限食はT細胞機能を改善し,メモリーT細胞の機能低下を抑制した。つまり,カロリーを制限されたサルは,より多くの疾患に対して守られており,これにより寿命が延びると考えられた。

免疫系の抗加齢研究が重要
 ウィスコンシン大学(ウィスコンシン州マディソン)と米国立加齢研究所(NIA)がサルを対象に実施した最近の研究から,カロリー制限で寿命が延びる可能性が示唆されている。さらに,齧歯類を用いた過去の複数の研究から,類似した食餌が免疫系の老化を遅延することが示唆されている。しかし,カロリー制限がサル,類人猿,ヒトのような長寿の動物と霊長類の免疫系に影響を与えるか否かは最近まで不明であった。
 OHSUのワクチン・遺伝子治療研究所と米国立オレゴン霊長類研究センター(ポートランド)の上級研究者でもあるNikolich-Zugich教授は「免疫系の老化と疾病に対する強力な防御作用の解明は,健康関連の研究者の最優先事項である」と説明。「寿命の延長と最先端医学の利用が可能となったことにより,米国では人口全体の高齢化が進んでいる。しかし,一般に免疫系は加齢とともに弱体化するため,多くの米国人がインフルエンザなどの感染症に罹患しやすくなっている。現在,米国ではインフルエンザにより年間 3 万6,000人が死亡している」と付け加えている。
 同教授は「カロリー制限食は免疫系の老化の遅延に加え,その他の健康機能にも好影響を与えるようだ。他の研究グループがヒト以外の霊長類を対象に実施した予備的研究から,カロリー制限は糖尿病,心疾患,癌の発生を抑制することが示唆されている」と指摘している。
[Medical Tribune  2007年2月8日 (VOL.40 NO.6) p.01]



カロリーの高いものって、なぜか美味しいものです。
焼肉、カツ丼、から揚げ、天ぷら、ラーメン、ケーキ、チョコレートパフェ・・・・

美味しいものをガマンして、カロリー制限するのは大変そうです。
どの程度の制限がいいのか、もうちょっと知りたいところですね。