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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
こういう情報は、きちんと広まってほしいと思います。
当院は「カイロプラクティック」を屋号にしていますが、カイロプラクティック特有の背骨や骨盤などの関節を介しての働きかけと同じ、場合によってはそれ以上に筋肉・筋膜などへの働きかけを大切にしております。
というのも、関節を支え、動かすのは筋肉であり、痛みなどの不調の現場も筋肉や筋膜であるというケースが多いためです。
また、筋膜のような膜組織も、単に「しきり」として存在しているだけではなくて、身体の支持機能としての役割も有しています。
こうした理由から不調の改善、姿勢の改善などあらゆる主訴に対しても、結構、筋肉や筋膜のリリースを重要視しているのですが、痛みの現場としての筋膜というケースを、この記事をきっかけに広く知っていただければと思います。



筋膜も背痛のトリガーに

〔独ウルム〕 ウルム大学応用生理学教室のRobert Schleip博士と麻酔科のWerner Klingler博士らは「いわば国民病とも言える背痛の原因として筋膜が関与している可能性がある。最近の研究では,筋膜は張力を受動的に伝える以上の働きがあることが示唆されており,こうした知見が治療法にも影響を与えそうだ」と報告した。

機械的刺激でも筋膜が収縮
 ヒトの筋膜には筋線維芽細胞が分布しており,特に腰背筋膜には高い密度で存在する。Schleip博士らは,伸展させた筋膜組織検体に種々の薬剤(抗ヒスタミン薬のmepyramineやオキシトシンなど)を添加すると収縮が引き起こされること,これに対して,一酸化窒素供与体を添加すると筋膜が弛緩することを突き止めた。
 同博士らは「能動的に収縮可能な筋膜は筋骨格系の生体工学に影響を与えうることから,これが背痛や線維筋痛症をはじめとする筋骨格系疾患の新たな治療法の手がかりとなるかもしれない」と期待している。
 筋膜の収縮は伝達物質だけでなく,機械的刺激によっても引き起こされる。また,筋膜の動きは秒単位や分単位ではなく数時間単位であるという。
 したがって,将来的にはオステオパシー,ストラクチュラル・インテグレーション,筋膜弛緩法などを効果的に適用することで慢性疼痛症状を緩和できるようになる可能性がある。
[Medical Tribune 2008年4月3日(VOL.41 NO.14) p.06]