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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
摂り過ぎもやはり良くないようで…

ビタミンE補給で喫煙男性の結核リスクが上昇

〔フィンランド・ヘルシンキ〕ヘルシンキ大学公衆衛生部のHarri Hemilä,Jaakko Kaprioの両博士は,6年間に及ぶビタミンEの補給が,食事からのビタミンC摂取量が多い喫煙男性の結核発症リスクを72%高めたが,ビタミンC摂取量が少ない場合はビタミンEの影響は認められなかったと,British Journal of Nutrition(2008; オンライン版)に発表した。

一般集団へのビタミンE補給は勧められない
 これまでの研究から,ビタミンEが免疫系を改善することが示唆されており,動物実験では,さまざまな感染症の予防効果が認められている。
 Hemilä博士らはビタミンE補給が結核発症リスクを低下させるか否かを検討するため,1985~93年にフィンランドで50~69歳の喫煙男性を対象に行われたランダム化比較試験(Alpha-Tocopherol Beta-Carotene Cancer Prevention Study)のデータを解析した。
 その結果,ビタミンE 50mg/日を約6年間摂取した2万9,023例のうち,結核を発症したのは174例であった。結核発症リスクに対するビタミンEの影響は,食事から摂取するビタミンC量に修飾されていた。すなわち,食事からのビタミンC摂取量が90mg/日未満の男性ではビタミンEの影響は認められなかったが,90mg/日以上の男性では,意外なことに結核発症リスクが72%上昇した。また,結核発症リスクが最も上昇したのはビタミンE補給開始後1年以内であった。
 米国医学研究所(IOM)が発表した推奨栄養摂取量は,ビタミンEの安全摂取量は1,000mg/日までとされている。今回の研究から,50mg/日という低量のビタミンE補給が一部の集団において有害となることも示唆された。
 同博士らは,ビタミンE補給が一部の人に有害であるというエビデンスが得られたことから,一般集団にビタミンEの補給を勧めるべきでないと結論している。


喫煙している男性以外の場合はどうなのかが気になるところではありますが、文末に「一般集団にビタミンEの補給を勧めるべきでないと結論している。 」とありますので、あえて積極的にビタミンEを補給しなくてもよい、というところでしょうか。

ビタミンEは、「免疫系を改善することが示唆されており」とあるように、紫外線照射による皮膚の免疫抑制を軽減したり、老化の原因と考えられている活性酸素や、動脈硬化などの原因となる過酸化脂質の生成を妨げる働きがあるといわれているようで、実際に、ビタミンEを補うためのサプリメント等も多く販売されています。
身体に良いとされているものが、手軽に摂取できるのは悪いことではないと思うのですが、摂取量だったり、その人その人の体質や生活習慣などによって、効果や効能が良い方向にも悪い方向にもいってしまうことがある、ということをきちんと知っておくことが大切なようです。

やはり、普段の食事から必要な栄養を摂取する、ということが一番良いことなんでしょうね。
それができないから、違う方法で補充を…となるのですが、なかなか難しいところです。
人それぞれ、適量、というものが違うと思いますしね。

健康志向が高まる中、多種多様な運動だったり、スポーツ、フィットネス、エクササイズ…などなどがあふれかえっており、たくさんありすぎて、何をやったらいいのかわからないという声もよく耳にしますが、健康を維持する上で、もしかしたら、一人一人に有効な“栄養分の摂取=食生活”を選び、実践することが、簡単なようでいて、実は一番難しいのかもしれませんね。