FC2ブログ
「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
岩手県民としては、やはりこれには触れておかなければ。

平泉は「登録延期」 世界遺産でイコモス勧告

 文化庁と県教委は23日午前、世界遺産登録を目指す「平泉の文化遺産」について、国際記念物遺跡会議(イコモス)が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に対し、普遍的価値の証明が不十分として「登録延期」を勧告した、と発表した。勧告は、浄土思想の世界的意義や構成資産との関連性などについて証明が不足していると指摘した。登録の可否は、7月のユネスコ世界遺産委員会で最終決定するが、石見銀山遺跡(島根県)など登録延期勧告から「逆転登録」を実現した遺産もあり、文化庁や県は問題点を分析し、巻き返しを図る。

 勧告は▽浄土思想と構成資産の関連性の証明が不十分▽平泉の景観が「人類の歴史上の重要な段階を物語る見本」であることの証明が不十分▽資産構成の再検討が必要-など7つの問題点を指摘。推薦内容を根本から問う厳しい評価となった。

 法貴敬県教育長は「率直に残念だ。われわれとしては完璧に理解を得られるような情報を提供してきた」と述べる一方、「浄土思想は仏教圏の中の考え。どの程度証明していけばいいのか、かなり苦労がある」とした。

 今後の対応については「7月の世界遺産委員会に向け、文化庁や地元市町と十分協議して全力を尽くしていく」と「逆転登録」への決意を示した。

 イコモスの勧告は▽登録▽情報照会▽登録延期▽不登録-の4種類。平泉への評価は、昨年の「石見銀山遺跡」と同じ「登録延期」で、より綿密な調査や推薦書の本質的な改定を求めるものだ。

 世界遺産委員会でも「登録延期」が決議された場合は、推薦書を再提出し、再度イコモスの審査を受ける必要があり、再審査は早くても2年後になる。

 第32回ユネスコ世界遺産委員会は7月2-10日、カナダのケベックで開催。委員国21カ国(議長国・カナダ)による審議で登録の可否が決まる。

 平泉の文化遺産は2001年、世界遺産暫定リストに登載。06年、「平泉-浄土思想を基調とする文化的景観」の名称で日本政府がユネスコ世界遺産センターに推薦書を提出していた

【イコモスからの主な指摘】
 国際記念物遺跡会議(イコモス)からの主な指摘は次の通り。

①平泉全体の配置と庭園群との間における浄土思想との関連性が「失われた文化的伝統または文明の存在を伝承する物証として希有(けう)の存在」であることを十分に証明しきれていない。

②平泉の景観が「人類の歴史上の重要な段階を物語る見本」であることを十分に証明しきれていない。

③荘園(農村景観)が「人間とその環境の相互作用の例外的な事例」であることを十分に証明しきれていない。荘園地域は中尊寺経蔵に関係してはいるが、空間配置に浄土思想が反映されていることを十分に証明しきれていない。

④史料等により、平泉と浄土思想の関連性が国家的な重要性を越えるものであることを十分に証明しきれていない。

⑤(アジア・太平洋地域の同種遺産との)比較研究は、推薦資産の世界遺産への記載を検討するのに十分でない。

⑥浄土思想の観点からの推薦資産の範囲について再検討が必要。

⑦推薦資産は、個々の構成資産間の空間的つながりを含む文化的景観の総体というよりも、個々の構成資産に限定されており、推薦資産の主題と推薦資産・緩衝地帯の区分の在り方との関係について整理が不十分。
(2008/05/23 岩手日報)


純粋に、延期になっちゃったのか、残念。という気持ちです。
細かい基準がいろいろとあるようですが、これらをちゃんとクリアして、逆転登録で“世界遺産”になっていただきましょう。

登録延期となりましたが、不登録になったわけではないし、何より、世界遺産であろうとなかろうと、平泉は、“岩手が誇る大いなる遺産”であることに変わりはないので、まだ行ったことがない、という方はぜひ一度、いらしてみてくださいね。