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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
野球や水泳が、腰椎の椎間板変性に悪い影響を与える、と決めつけるのどうかと思います。

あくまでも、報告の一つとして参考にはしたいと思います。



~スポーツ種目別の腰椎椎間板変性に関する横断調査~
野球・競泳選手で変性率が有意に高い

スポーツ選手では腰椎椎間板変性が多いとの報告があるが,各報告で研究デザインが異なり,競技種目と椎間板変性との関係は明らかにされていない。筑波大学大学院人間総合科学研究科の半谷美夏氏(現・国立スポーツ科学センタースポーツ医学研究部整形外科)らは,腰椎への力学的負荷が異なると推察される競技種目別に椎間板変性の発生率などを横断調査したところ,「野球と競泳の選手で椎間板変性率が有意に高く,若年期からの継続した腰椎への力学的負荷が関与すると考えられる」と報告した。

椎間板変性のORは2.7~2.9
 半谷氏らが対象としたのは,同大学の6運動部に所属する競技歴5年以上の学生のうち,(1)野球57人(2)競泳47人(3)バスケットボール63人(4)剣道51人(5)サッカー47人(6)陸上(走種目)43人―と,競技スポーツ経験がない非競技群71人で,MRI正中矢状断T2強調画像により,1椎間以上で椎間板変性を有した者をDisc Degeneration Subject(DDS)とし,競技スポーツ種目と椎間板変性との関係を検討した。
 その結果,競技種目別のDDSの割合は,野球では59.7%,競泳57.5%,バスケットボール42.9%,剣道39.2%,サッカー36.2%,陸上25.6%,非競技群31.4%であった。
 DDSの割合に関し非競技群を基準としてロジスティック回帰分析を行い,性とBMIを補正してオッズ比(OR)を算出したところ,DDSの割合が有意に高かった競技種目は野球(OR 2.74)と競泳(同2.87)であった。なお,バスケットボールでは同1.61,剣道では同1.26,サッカーでは同1.15,陸上では同0.67であった。

腰痛の程度が強いほど変性率が高い

 また,全対象者に行った腰痛に関する自記式質問票の回答を検討したところ, 腰痛の既往ありと答えた者のDDSの割合は45.6%と,既往なしの29.4%に比べて高かった。さらに,腰痛の程度別のDDSの割合は,極軽度(ごく軽い痛みで競技や日常生活に支障なし)では24.3%,軽度(痛みのために競技に支障を来すも日常生活では支障なし)では44.4%,中等度(痛みにより日常生活に支障を来す)では57.6%,強度(痛みのために動けない)では69.2%となり,腰痛の程度が強いほどDDSの割合が有意に高いことが認められた(図)。
 半谷氏は「野球や競泳の選手では,若年期からの体幹の旋回や水中活動による腰椎への力学的負荷の継続が腰椎椎間板変性の促進に関与することが推測される」と述べた。
[Medical Tribune 2008年9月18日(VOL.41 NO.38) p.12]