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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
衣服同様、現代での日常生活において、切っても切り離せないものの1つが「靴」です。
サイズは合わないけど、デザインが気に入ってるから無理して履いている、という方も多いのでは?
こうした、“合わない靴” によって、生じる足のトラブルは、とても多いようです。

日本人の足のトラブル対策 第1回
動きのなかで足の構造を知る
オーダーメードの中敷で衝撃を解消

町田 英一 氏
高田馬場病院(東京都)整形外科

 最近,外反母趾,陥入爪,巻き爪などの足の趾や爪のトラブルを訴える日本人が増加している。欧米で足の趾や爪のトラブルに関する治療を学び多くの患者の治療に当たっている高田馬場病院整形外科の町田英一氏は「もともと靴を履く習慣がなかった日本人は,足や靴に関して知識が十分でなく,間違った知識を持っていることが多い。そのため,ほとんどの人が自分の足の構造に合わない靴を履くことで,足のトラブルが生じている」と話す。同氏に,足に関する正しい知識と日本人の抱える足のトラブルの治療法などについて4回にわたり聞く。第1回は正しい足の構造について。同氏は,足の構造は歩行周期で動いている状態で考える必要性を指摘し,トラブルのある人には自分の足の構造に合ったオーダーメードの中敷を勧めている。

本来は平らでない地面をつかむ
 『裸足で歩くほうがいい』,『靴は軽いほうがいい』,『履きやすい靴がいい』,『外反母趾はハイヒールのせい』などは,間違った知識,古い考えだと思ってください。
 そもそもヒトの足は平らな地面を裸足で歩くようにはできていません。もともと地面は平らではなく凹凸があるもので,裸足はいろいろな形の地面に適応するようにできているのです。
 足の構造は,手の構造とよく似ています。手で木がつかめるように,ヒトの足もサルと同じように木をつかむことができます。ヒトが約300万年前に直立二足歩行を始めてから,足の構造自体は変化してきましたが,その変化の程度はわずかです。このようにヒトの足は最初から地面をつかむような構造にできています。
 文明の進歩は非常に速く,現代社会ではほとんどの地面が平らに整備されています。しかし,日本で地面が平らに舗装されたのは第二次世界大戦以降のことで,たかだか60年程度しかたっていません。そのような現代社会生活の急速な変化にヒトの足の構造の変化は追い付いていないと言ってよいでしょう。
 さらに,昔は50年程度だったヒトの寿命は格段に延び,今では70~80年以上にもなっています。その長い年月,体重を支えていくことは,足にとって大きな負担になり,障害の原因の1つとなっているのです。

衝撃大きいヒールストライク
 足の構造は立った状態でなく,歩行周期で動いている状態で考える必要があります。まず,ヒトが歩行するとき,(1)踵を地面に着き(ヒールストライク),次に(2)足の裏全体で平らに立ち(フットフラット),そして(3)最後に足趾で地面を蹴って前に進む(トウオフ)。これら3つのフェーズで動いている状態の足の構造を知ることが重要です。
 まず,ヒールストライク時に足にかかる衝撃が一番強くなります。このとき,膝の内側に直接外力が働きます。その膝の痛みを減らすには,靴の踵部分を柔らかくして衝撃を減らすように調整します。
 ヒトの下腿の骨は外側にある腓骨のほうが内側にある脛骨よりも長いため,内側の踝(内踝)が高い位置に,外側の踝(外踝)が低い位置にあります。そのため,正常者でも普通に歩いていると,靴の踵の外側が減ってきます。しかし,靴の踵の減りをそのままにしておくと,ヒールストライク時の強い衝撃が膝の内側にかかってしまい,それが膝の痛みの原因となるのです。
 われわれが膝痛を訴える患者を診る場合,靴の踵の外側がどの程度減っているかを見て,その減りを調整します。
 フットフラット時には衝撃はほとんどありません。このとき,(1)踵(2)親指(親趾)の付け根(3)小指(第5趾)の付け根-の3点でカメラの三脚のような構造をつくり,両足を合わせるとドームのような構造をつくって体重を支えています。
 最後のトウオフ時には強い力が第2,第3趾の付け根に加わり,その次の瞬間には親趾の付け根に力が移動します。その瞬間,瞬間で力の加わり方が変化するので,それぞれに合わせて中敷を調節する必要があります。
 ある30歳の女性が,第2趾の付け根の痛みを訴えて,当院を受診しました。この女性はハイヒールを履いて何時間もデパートを歩き回った後,足に痛みを感じ,当院を受診する2週間前に他院でX線を撮ったところ,なんの異常もないと言われたそうです。しかし,痛みはなくならず,当院を受診。あらためてX線を撮ったところ,第2趾の付け根に疲労骨折が認められました。女性はハイヒールを履いて歩き回るだけで,前足部の骨に疲労骨折を起こしてしまう場合があるのです。この症例に対する治療は,安静とオーダーメードで前足部にかかる圧力を減らす中敷を作製しました。
 タコやウオノメも足の裏に加わる圧力によって生じます。タコは足の裏の広い面積で皮膚が角質化している状態。ウオノメもタコと同様に皮膚が角質化しているが,真ん中に芯のような核があり,それが神経を刺激して痛みがひどく,場合によっては手術する必要もあります。どちらも原因の大半は足に合わない靴にあるため,皮膚科的な治療を行っても,同じ靴を履けばまた同じ状態になってしまいます。これらに対する治療も,その部分に加わる圧力を減らすようなオーダーメードの中敷をつくることです。
 これらの症例から,日本人には足と靴に関する知識の不足や間違いが多いことがわかります。また,現在市販されている靴は約7割の人の足に合うようにつくられていて,残り3割の人は足に合わない靴を履いているのが現状です。歩行周期で動いている状態での正しい足の構造を理解し,合う靴のない人やトラブルのある人にとって一番望ましいのは,地面をつかむという本来の自分の足の構造に合った中敷をオーダーメードでつくってもらうことです。
[Medical Tribune 2009年2月5日号(VOL.42 NO.6) p.61]


私自身、足のサイズが大きく、かつ、横幅も広いので、靴を買う時は苦労しています。
記事中にある「現在市販されている靴は約7割の人の足に合うようにつくられていて,残り3割の人は足に合わない靴を履いているのが現状」を見て、私はどうやら3割に入っている様子。
そんな現状であっても、少しでも自分に合った靴を選びたいという欲張りな私。
オーダーメードをすれば、よいことなのですが・・・