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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
同じ動作を行うにしても、

身体感覚というのは個人差があるものです。


違いがわかりやすいとされる代表格が、

「押す」と「引く」。

これは、民族的な要因や習慣的な要素も絡んできますが、

「のこぎり」に代表されるように日本人は、

これらの作業に「引く」動作を用いるのに対し、

欧米では「押す」動作となります。


一口に日本人と言っても、みんながみんな、

「引く」動きに優位性を持っているわけではなく、

個々で

「押す」動きの方が優位(得意、やりやすい)人と

「引く」動きの方が優位(得意、やりやすい)人とがいます。

何気ない動作でいえば、施術時の体位変換で、

寝返る時にもこうした身体感覚の違いは見てとれます。



このような個々の身体感覚の優位性については、

いろいろなチェック方法がありますが、

簡単なのは、

座った状態で上半身をねじる動作で判別する、

というものがあります。


仮に、左側に身体をねじるとします。

その際、左肩は後方に、右肩は前方に移動しつつ、

ねじれの方向に向かいます。


さて、その動きだしの瞬間に注目してみましょう。

左に上半身をねじる時、

あなたは、左肩の後方への動きが先でしたか?

右肩の方が先に動きだしましたか?


左肩が先に動いた方は、この動きの身体感覚としては「引く」が優位

右肩が先に動いた方は、この動きの身体感覚としては「押す」が優位

となります。



こうした動作の優位性の違いは、

全身の運動においてみられますが、

とくに、スポーツの場面でのフォームの指導などでは、

そうした視点を持ち合わせておくことは、指導者にとって、

不可欠なものと考えています。

例えば、ゴルフのスイングの指導をする場合でも、

インストラクターの身体感覚が「押す」派であれば、

一般論の先の細かい指導の段階に入った時、

その感覚に基づいた意識の持ちどころが、

指導上の言葉として発せられることでしょう。

その場合受講者側も同じ「押す」派であれば、

感覚の共有は、比較的されやすいと思いますが、

もし、「引く」派であったなら?

インストラクターの言っているようにやってみようとするが、

うまく身体が操作できない、

感覚的にぎこちない/無理がある、

指導されていることが、身体感覚として全くピンとこない、

といった弊害が生じ、

インストラクター側は「なんで出来ないんだろう」と悩み、

受講者側は「あの指導は、自分にはあわない」と思うことでしょう。


施術の現場においても、

来院者さんに、

時には、不調箇所に無理をかけない身体の使い方のアドバイスの場面で、

時には、身体動作についてしまったクセの改善のアドバイスの場面などで、

生かされている視点です。



アスリートでもスポーツ愛好者でも、

ダンス、バレエなどをされている方でも、

今よりもっと上手に身体を使いこなしたいという方は、

自分自身の身体感覚については、

チェックして把握しておくといいかもしれませんね。