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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
肥満の抑制に大きく貢献できると考えられている「褐色脂肪細胞」。


人間の脂肪には、肥満の原因となる白色脂肪細胞と、

効率的にエネルギーを産生する褐色脂肪細胞の2種類がありますが、

天使大の斉藤昌之教授らが、成人の足の裏を寒冷刺激する事で

細胞を活性化する現象を見出し話題となっていました。

また、京都大農学部の河田照雄教授によると、

トウガラシなどの成分を食して寒冷刺激を与える事で

褐色脂肪細胞数が増加する事を見出し、

肥満症予防の一つの方法として研究を進めているそうです。

河田教授によると、

美味しいなどの感覚刺激で体内の臓器の機能活性化され

交感神経が活発となりノルアドレナリンが分泌される事で

褐色脂肪細胞の脂肪燃焼が盛んになるそうです。

食事の際に、本来その食品が持つ熱量以上に体温が上昇し、

エネルギーが消費されるこの現象には、

糖質など直接エネルギーになる栄養素だけでなく、

匂い、味などエネルギーにはならない成分が関わっているそうで、

トウガラシの辛味成分(カプサイシン)や

辛味がない成分(カプシエイト)をはじめ、サッカリン、魚油など

さまざまな成分に交感神経を活発にする効果があることが分かったそうです。

味気ない個食を避け、好物の食材や旬の魚を食べるなど

食を満喫することが細胞の活性化につながるとのこと。


ご参照ください。


肥満治療へ「褐色脂肪細胞」研究加速 トウガラシ成分摂取で活性化

運動しなくても脂肪を燃やして減らす効果があることから、「やせる細胞」と呼ばれる「褐色脂肪細胞」。これまでは新生児に多くあると考えられていたが、成人にも見つかったことで急速に研究が進んでいる。トウガラシの成分などを食べ、冷やす刺激を与えるなどの方法で働きが活発になったり、細胞の数が増えたりすることが明らかになっており、減量に役立つ可能性も出てきた。研究に取り組む京都大農学部の河田照雄教授は「肥満症の治療や中年太りの解消など肥満の根本的な改善法の一つに結びつけたい」という。(坂口至徳)

 ◆学会発表で反響

 ヒトなど哺乳類は脂肪組織に2種類の脂肪細胞を持っている。一つは脂肪を蓄積して肥満の原因になる白色脂肪細胞、もう一つが褐色脂肪細胞だ。褐色脂肪細胞は脂肪をためるのではなく、逆にエネルギー源として効率的に消費し熱を出す。

 新生児の体温維持や動物の冬眠の際に働くことが知られているが、ヒトでは年齢を重ねるに伴い細胞数が減少するとされていたため、成人の肥満と結びつけての研究はほとんどなかった。

 ところが、9年前に米国で、がん検診に使うPET(陽電子放射断層撮影)の成人の画像を分析している際、この細胞が見つかった。天使大(札幌市)の斉藤昌之教授らが、成人の足裏を寒い部屋で冷やすなど寒冷刺激することで細胞を活性化する現象を見いだし、その成果を海外の学会で発表。反響を呼び、にわかに研究が盛んになった。

◆交感神経を活発化

 河田教授によると、食事の際に、本来その食品が持つ熱量以上に体温が上昇し、エネルギーが消費される。この現象には、糖質など直接エネルギーになる栄養素だけでなく、匂い、味などエネルギーにはならない成分が関わっている。

 つまり、「おいしい」など感覚が刺激されることで、体内の臓器の働きを活性化する交感神経が活発になり、ホルモン(ノルアドレナリン)が分泌され、それが褐色脂肪細胞の脂肪燃焼を盛んにするという。

 こうしたことから、河田教授は、体温の上昇を促す作用がある辛味成分などの食事による効果について、マウスの実験で調べた。その結果、トウガラシの辛味成分(カプサイシン)や辛味がない成分(カプシエイト)をはじめ、サッカリン、魚油などさまざまな成分に交感神経を活発にする効果があることが分かった。

 「味気ない個食を避け、好物の食材や旬の魚を食べるなど食を満喫することが細胞の活性化につながるかもしれません」と河田教授。

 斉藤教授は10月の日本肥満学会で、約200人の健常成人を対象に行ったPETによる検査の結果を発表。短時間の寒冷刺激で褐色脂肪細胞が活性化しているが、その割合は若年者では半数以上であるものの中高年者では激減しているなど、成人でも年齢によって効果が期待できることを示した。

河田教授は「褐色脂肪細胞を活発にするメカニズムが分かってきたので、今後は細胞の減少をどのように食い止めるか、どのように細胞の数を増やすかが大きな課題」と話している。

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【用語解説】褐色脂肪細胞

 成人の肩や胸郭で見つかっている。白色脂肪細胞より小さく、細胞内には呼吸に関わる小器官、ミトコンドリアを多く含み、鉄分も多い。エネルギー消費の10%程度だが、成長に伴い細胞数が減少し、活性が落ちると中年太りの原因になる。休眠して見かけ上は「白色」になるタイプもあり、機能を復活することで数を増やすことも考えられる。「褐色」の表面にあるホルモン受容体の作動薬(アゴニスト)を開発すれば、活性を一気に高めることになり、製薬会社で開発競争になっている。

【産経ニュース 2012.11.27】