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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
長寿大国、日本。

長寿の源は「和食」と、世界からも称賛されているわけですが、

この“和食”についてだけでなく、“長寿”についても、いろいろと考えさせられます。

二つほど、研究報告をご紹介。ご参考にどうぞ。

75年当時が最も健康的=食事メニュー再現、マウス実験?内臓脂肪抑制・東北大など

 日本の家庭の標準的な1週間の食事メニューを1960年から15年おきに再現して凍結乾燥し、マウスに与え続けたところ、75年当時の食事が最も内臓脂肪を蓄積しにくく、糖尿病のリスクが低いことが分かった。東北大と岡山県立大の研究チームが実験した成果で、24日から仙台市で開かれる日本農芸化学会で発表する。

 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(脂質生化学)によると、75年の食事は現代と同様の2005年の食事に比べ、たんぱく質や脂質を魚介類や植物から多く摂取し、相対的に肉類や牛乳・乳製品が少ないほか、ワカメやヒジキなどの海藻が多く、バランスが取れている。

 都築准教授は「日本人の長寿は食事が良いからと言われてきたが、食の欧米化が進み、生活習慣病が増えた。納豆やココアなど健康に良いとされる食品の流行を追ったり、サプリメント(栄養補助食品)に依存したりするより、食事の中で多様な食材を少しずつ取ることが重要だ」と話している。 [2013/03/14時事通信社]



「日本人は長生きするほど苦しむ」危ぶまれる長寿大国の座
東大などの「世界の疾病負担研究」で明らかに

 過去20年間にわたり世界一の長寿国を維持している日本だが,東京大学や米ワシントン大学などの共同プロジェクト「世界の疾病負担研究(GBD)」の2010年調査により,偏った食習慣,精神面の健康,喫煙,高齢化の各課題に取り組まなければ,その座は維持できない可能性があること分かった。東京大学大学院医学系研究科の渋谷健司教授(国際保健政策学分野)らが発表したリリースによると,現時点においても,長生きすればするほど病気や障害に苦しむ年数が増加していることも分かったという。GBD 2010の詳細は、3月5日発行の米医学誌「Lancet」(電子版)に掲載されている。

 何をもって“長生き”とするか。日本では長らく平均寿命が使われてきたが,近年は介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず,自立して健康的に生活ができる「健康寿命」が注目されている。

 厚生労働省によると,2010年は平均寿命が男性79.55歳,女性86.3歳だったのに対し,健康寿命は順に70.42歳,73.62歳と,平均寿命と比べると9~13年,病気や障害に苦しみながら“長生き”していることが示された。それでもなお,平均寿命および健康寿命の世界一は日本であることに違いはない。

 GBD 2010からは,日本における死亡と障害の主な原因は脳卒中で,次いで腰痛,心筋梗塞などの虚血性心疾患,肺炎などの下気道感染症であることが分かった。また、1990年代以降で増加を示している自殺が健康上の負担原因のトップ10に入ったが,反対に,交通事故による傷害がトップ10から脱落した。

和食の欠点とは?
 すでに「高齢社会」を迎え,近い将来の「超高齢社会」が待ち受ける中,長生きすることによって,下気道感染症,転倒,変形性関節症,うつ病,その他の筋骨格障害などにかかりやすくなる。とりわけ,2010年に初めて障害トップ10(第8位)に入ったアルツハイマー病の増加が続いており,失われた健康寿命は1990年に比べ157%増だったという。
 また,世界で“健康的”と称賛される和食だが,低脂肪な半面,塩分濃度が高く,果物類,ナッツ類,全粒穀物類といった重要な食品が不十分という欠点がある。さらに、現在の日本では欧米の不健康な食習慣が浸透しており,健康を損なう危険因子の一つとされている。加えて、喫煙率の高さも気になるところだ。

新たな国民の健康問題への取り組みを

 GBD 2010は、これらの課題に取り組まなければ,わが国が健康寿命世界一の座を維持することが難しく,長く生きた分だけ病気や障害に苦しむ年数が増えている現状は改善されないと警告している。

 GBD 2010に参加した研究者の一人である渋谷教授は「政府が国民の新しい健康課題に効果的な取り組みを行っているとは思えない」と指摘。GBDの結果は,健康課題に取り組むための議論を引き起こす貴重な機会を提供していると評した。

 なお,今回,新たに解析した各国のデータは,GBDVとしてビジュアル化され,ワシントン大学保健指標研究所の公式サイト内で公開されている。(2013年3月13日 Medical Toribune)