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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
疲れたら、5分間、音楽を聴くとセロトニンとドーパミンのバランスが調整され、

集中力の回復が得られるようです。

ただし、できれば静かな曲でロックはあまり向かないとのこと。



疲れたら5分間の“音休”を、音楽療法で仕事効率アップ!

 仕事や勉強には集中力が必要だが、人間が集中し続けられる時間は30~40分程度といわれている。つまり、最低でも40分に1回は休憩を入れた方が効率良く作業できるようだ。この休憩について、さらに集中力を高められる方法があるという。それが音楽療法。やり方は簡単、作業を中断して音楽を5分間聞くだけだ。ただ、リラックスをして次の集中力につなげるには選曲が重要となってくる。音楽療法を研究して20年、埼玉医科大学保健医療学部の和合治久教授(理学博士)に、仕事の効率をアップできる効果的な音楽休憩、“音休”など音楽療法について聞いた。

ロックでは休息にならない

 音楽は人の心理に作用する効果があり、例えば激しい曲を聞くと交感神経が刺激されて活発になり、静かな曲なら副交感神経が刺激されて落ち着く。仕事中など集中しているは交感神経が活発になり、ドーパミンが分泌されている状態。「脳が効率的に働くためには、興奮を促すドーパミンと沈静を促すセロトニンのメリハリが重要。ドーパミンが出っぱなしになって疲れた脳を休ませるのが“音休”です」(和合教授)

 方法は、集中力が切れたと感じたら、椅子に座った状態で目を閉じ、心地よいと思える音量で音楽を5分間聞くだけ。イヤホンやヘッドホンで聞いても十分リラックスでき、5分後に集中力を取り戻せる。ただ、和合教授が理想とするのは、会社や学校に音楽療法室を作り、そこで30~40分に1回、5分間の“音休”を取ることだという。

 ここで重要となるのが選曲だ。「ただ単に音楽を流せば音楽療法になる、というわけではありません。例えば、ロック好きの人がロックを聞いて気持ちよくなったとしても、それはリラックスしていないんです」(和合教授)。激しい音楽を聞いている場合、本人が休息しているつもりでも交感神経が刺激され続けるという。

モーツァルトがオススメ

 では、どんな音楽が良いのか。和合教授が勧めるのは、モーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 K.376 第1楽章」「セレナード 第4番 ニ長調 K.203 第2楽章」「オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 第1楽章」など。モーツァルトの楽曲は、3,500ヘルツ以上の高周波音とゆらぎ音、和音が豊富で、多くのクラシック曲の中でも特に心地よさを感じられるのだという。

 和合教授が監修したCDは、『refine“身近にできる音楽療法”~能率を上げるCD~』をはじめ、多数発売されている。また、音楽放送大手のUSENでは、同教授が監修したオリジナル曲などを放送する法人向けサービス「サウンド・デザイン・フォー・オフィス~働く人のためのメンタルバランス・ミュージック~」を提供している。
   
さらに、“究極の音楽療法”はクラシックの生演奏を聞くこと。「音は空気の振動によって伝わりますが、その振動を耳だけでなく全身の細胞で感じることが体に良い作用をもたらすと考えられています。健康に気遣うなら、月に一度はライブで音楽を味わってください。また、眠ってしまっても大丈夫です。聴覚はきちんと働いていて、副交感神経は刺激されます」(和合教授)

「能動的音楽療法」で誤嚥予防も

 また、和合教授が心配するのが、音楽が与える子供の心身面への影響だ。「昔と違い、今は激しい音楽がテレビ番組やCM、飲食店などにあふれています。ヒット曲もアップテンポのものばかり。こうした音楽に日常的にさらされていると、ドーパミンが常に分泌されて“キレやすい”状態になります。また、免疫力が低下するため、アレルギーや冷え症などになりやすい。こうした“現代病”が大人だけでなく子供にも増えた原因として、音楽も一端を担っているのではないかと考えています」

 和合教授によると、石川県の小学校で副交感神経に働き掛けるような曲を休み時間や放課後にかけたところ、子供たちが穏やかになったという。これは一例にすぎないが、音楽を流すだけのあまり費用や労力がかからない方法のため、試してみる価値はありそうだ。

 このほか、免疫力の向上やがん予防、認知症の進行抑制などの可能性があり、さらに自分が歌う「能動的音楽療法」では、歌うことで舌の筋肉が鍛えられ、誤嚥(ごえん=食べ物などを気管にのみこんでしまうこと)も予防できると指摘する和合教授。ただし、効果については「音楽療法は、いまある標準的な治療を補助する存在。例えば、病気にかかって落ち込んでいる人を元気にしたり、心を開いて治療を前向きに受けられるようにさせたり。また、がんの終末期医療や精神疾患の領域、痛みの緩和、不定愁訴など、現代の医療では対応しきれないケースで音楽療法は活躍できると思います」と述べている。(2013年5月10日:Medical Toribune)