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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
施術後、来院者さんから

「あぁ~ 軽くなった~~」

「楽になった~」

という声をいただくことがよくあります。

痛い、重い、つらい、苦しい・・・という不具合があって、

それをなんとかしたくて、"たんぽぽ"に足を運んでくださっているので、

とてもうれしい瞬間で、よかったな~と思うわけです。

施術者冥利につきる瞬間ですね。


さて、この「軽くなった」「楽になった」という、

来院者さん、施術者双方に喜ばしい瞬間。

急性の不調、症状については、

この段階で、おおよそ大丈夫と言えますね。

ただ、

慢性的な不調から抜け出すためには、

ここから先に、もう少しだけ踏み込んでみる試みも必要です。

それでは、この点についてもう少し掘り下げてみましょう。


「軽くなった」「楽になった」という感覚は、

その前提として

「重かった」「苦しかった」という感覚があるわけです。

そこから何かが変化したので、「軽い・楽」という感覚に浸れるのです。

ここで、施術後の「軽くなった(動きも軽くなった)」、「楽になった(楽に動けるようになった)」

という感覚を、便宜上「快感覚」とします。

施術後の「快感覚」は、

本人の中の不快な感覚を前提として、そこからの変化や比較で感覚しています。

実際、「快感覚」の実感には、

施術の前の「重い・苦しい」との比較として、

施術後に「軽くなった・楽になった」という場合もあれば、

カラダが「軽く感じる・楽に感じる」ということは、

自覚している、いないに関わらず

カラダの中に、まだまだ「重いところ・苦しいところ」があって、

それとの比較としての「軽い・楽」と感じていることもあります。


いずれにしましても

「施術によって、カラダが変化した」、この変化を

「快」と感じたということは、

不調の状況におけるカラダとココロの在り方から、

まずは前進できたといえますので、

双方にとって喜ばしいわけです。



さらに掘り下げていきます。

カラダが整っていくということは、本来あるべき状態へ戻っていく

と言うことができます。

(さまざまな側面があるので、必ずしもこの限りではりません)


ということは、カラダを整える施術をして、

その結果、

「楽になった・軽くなった」など「快」と感じているカラダの状態は、

本来の状態、もともとの整っていた状態(あるいはそれに近い状態)です。

言い換えると、本来はそのカラダの状態が「普通」(と言うべき)状態だったはずです。


当初、「普通」の状態があって、

何かのきっかけで不快な状態へと陥った。

施術によって、「快」を実感できた。

しかし、「快」を感じているカラダの状態は、

元をただせば「普通の状態」として設定されていた状態だった。

つまり私たちは、普通の状態に戻れたことを「快」と感じているわけです。


この

『「快」と感じたその状態が、実は「普通の状態」なんだ』

という認識は、

慢性的な症状から抜け出す際には、

特に、大きな意味をもちます。


「軽くなった・楽になった」という感覚(印象)で、その日の変化を締めくくるのか、

「軽くなった・楽になった」という感覚から、一歩進んで

「普通に戻れた(それに近づけた)」というところまで

認識を置き換えて締めくくるのか、で

それ以降のカラダとの向き合い方も変わってくるのです。


「軽くなった・楽になった」は、

不快な状態というマイナスの立ち位置から、

0(ゼロ)、プラス方向への変化を言い表しています。

ですが、

施術によって「快感覚」を感じることができても、

自分の体を眺める際の立ち位置は、

依然、不快の側にあります。

不快な感覚が基準になっているのです。


ここで、カラダへの認識を

「快と感じているこの状態が、普通の状態なんだ」と

置き換えることができると、

自分のカラダを眺める際の立ち位置が、

0(ゼロ)、プラス側の位置に移動します。

すると、「軽い・楽」と感じている同じカラダの状態でも、

自身がカラダから受け取る印象が全く違ったものになります。

見えてくる景色が変わるのです。


調子の悪い状態の側に立って(それを基準として)、今のカラダを眺めるのか

調子が普通、あるいは、いい状態の側に立って、自分のカラダを眺めるのか

の違いです。

この差は、非常に大きな違いです。



慢性的な症状の方ほど、

マイナスの側の立ち位置で自身のカラダと向き合うことが

当たり前になっています。

ところが、

「軽くなった・楽になった」という状態が、

本来は、「当たり前の状態なんだ」「普通のことなんだ」ということに、

カラダの変化とともに意識の方も変えていけたら、どうでしょう。

「軽い・楽」という感覚が、薄まっていく代わりに、

“普通”という感覚がどんどん濃くなっていきます。

“普通”が濃くなっていけばいくほど、

自身のカラダを眺める際の立ち位置は、

0(ゼロ)、そしてプラスの方向にシフトしていきます。


「重い・苦しい」と「軽い・楽」という感覚、認識の間で、

行ったり来たりしている状態では、

「軽い・楽」は、「自分にとっての良い状態」と認識してしまいます。

しかし、

施術を重ね、カラダが変化するたびに、

認識の方も更新していけると、

それまで、良い状態と思っていた「軽い・楽」な状態が

どんどん“普通の状態”“当たり前の状態”として、

設定し直されていきます。


横道の逸れますが、

一般的に“普通”と言うと、

可もなく不可もなくという印象を持たれる方も多いかと思います。

ですが、カラダにとって「普通の状態」とは、

様々な不調、痛みやしびれなどの症状に悩まされることもなく、

特に、カラダの事を気にかける必要もなく、

日常を送れる状態ではありませんか?


「“普通”である」「“普通”になる」ということは、

慢性的な不調に悩んでいる方にとって、

とても、ポジティブなことなのです。



施術の後

「あぁ~ 軽くなった~~」

「楽になった~」

と感じることが出来たら、

「(調子が)良い状態」と感じる、この状態が、

「楽に動けるこの感じが、当たり前なんだ」

「これが“普通”のことなんだ」

「よしっ!“普通”に戻っているぞ」と

認識を置き換えてみましょう。

施術によってカラダが変化するごとに、

意識の方も、

一段階ずつ置き換えていけばよいのです。


このような、

カラダの変化とそれに伴う認識の更新こそが、

長年の不調から抜け出す糸口になのです。


それほど難しいことではありませんよね。



"たんぽぽ"には、慢性的な症状を抱えた方が多く来院されます。

そのような方々にとって、

このような認識(立ち位置)の置き換えを行っていくことって、

とても重要な要素なんですよ。